こんにちは。金惠英(ジン)行政書士事務所です。今回は、太陽光付きの中古住宅を売買したときの名義変更についてです。「家の名義は変えたのに、太陽光の名義変更を忘れていた」というご相談が少なくありません。
⚠ 家の登記を変えても、太陽光の名義は変わりません
屋根の太陽光発電は、建物の登記とは別の手続きで名義を変える必要があります。手続きをしないと、売電収入が前の持ち主の口座に振り込まれ続けることがあります。
1. 中古住宅の売買で必要になる太陽光の手続き
FITの認定を受けた「認定事業者」を、売主から買主に変える手続きです。売買による変更は変更認定申請にあたり、買主(譲り受けた人)が「再生可能エネルギー電子申請」で申請します。認定が下りるまで数か月かかることがあります。
電気を買い取っている会社(多くは東北電力ネットワークなどの送配電事業者)との契約の名義と、売電収入の振込口座を変えます。国の変更認定が済んだことを示す書類を求められるのが一般的です。
家で使う電気の契約は、さらに別の契約です。入居時の手続きと一緒に確認しましょう。
※相続で家と太陽光を引き継いだ場合は、変更認定申請ではなく事後変更届出になり、手続きの区分が違います。
2. 名義変更を忘れるとどうなる?
💴 売電収入が前の持ち主へ
売電収入が売主の口座に振り込まれ続けます。あとから返してもらうには、売主との話し合いが必要になります。
📞 売主と連絡がとれない
名義変更には売主の協力(譲渡を証明する書類など)が必要です。時間がたつと、引っ越しなどで連絡がとれなくなりがちです。
🔑 ログイン情報が分からない
電子申請には設備ごとの登録者IDとパスワードが必要です。売主から引き継いでいないと、開示の手続きから始めることになります。
🏠 家を売るときに困る
将来その家を売るときに、名義が前の前の持ち主のままだと、手続きが二重になり、時間がかかります。
3. なぜ忘れてしまうのか
- 不動産の売買契約・登記と、太陽光の手続きがまったく別だから
- 売主も買主も、太陽光が国の認定を受けた発電設備だと意識していないから
- 不動産の取引で、太陽光の名義変更まで説明されないことが多いから
- 売電の振込が止まるまで、困ることに気づきにくいから
4. 売買の前に準備しておきたいこと
| だれが | やっておきたいこと |
|---|---|
| 売主 | 設備ID、登録者ID・パスワード、認定通知書、売電の契約書類、メーカーの保証書をまとめて買主に渡す |
| 買主 | 売買契約書に、太陽光発電設備と売電の権利も引き継ぐことを書いてもらう。名義変更に必要な売主の書類(譲渡の証明など)を、引き渡しまでに受け取る |
| 不動産会社 | 重要事項の説明のときに、太陽光の名義変更が別に必要なことを伝える |
FITの買取期間(住宅用は10年)があと何年残っているかも、売買の前に確認しておきましょう。買取期間が終わった設備(卒FIT)は、手続きの内容が変わります。
5. 不動産会社の皆さまへ
太陽光の名義変更の書類を、報酬を得てお客様の代わりに作成できるのは行政書士です。2026年1月施行の改正行政書士法では、「いかなる名目によるかを問わず」報酬を得て書類を作成することが禁止されると明記されました。
当事務所では、不動産会社さまとの提携による名義変更のご依頼も承っています。
6. ご相談ください
金惠英(ジン)行政書士事務所では、屋根に設置した太陽光の名義変更を全国対応でお手伝いしています。
- 変更認定申請(売買)・事後変更届出(相続)の書類作成と電子申請
- 売主への書類のご依頼や、登録者ID・パスワードが分からない場合の手続き
- 売電契約の名義変更の進め方のご案内
「もう何年も前に家を買ったけれど、名義変更をしていなかった」という方も、まずはご相談ください。
金惠英(ジン)行政書士事務所
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